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音楽とIT導入、DX化

電子楽譜のきっかけ

大学に勤務する情報系教員です。非情報学部の学生も講義担当しています。
易しく楽しく学べる情報リテラシーを目指しています。
趣味でチェロを弾いています。チェロ歴はまもなく50年!(仕事より長い)

楽器を演奏する際には楽譜を使いますよね。(あたりまえ)ずっと不思議に思っていたことがあります。
「なんで紙楽譜なのかな?」
私だけではないと思います。オフィスや学校、家庭でもペーパーレス化が進みました。
紙上の多くの情報は電子化されました。なのに楽譜の電子化がいまいち進まない理由は?

多くの音楽家の方から、ご意見をいただきました。

  • タブレットの値段が高い
  • タブレットを購入してアプリを入れたが操作が難しい
  • タブレットで楽譜の管理がしづらい

殆どの方は、iPad 12.9インチをお使いのようです。
楽譜がA4サイズに近いためでしょうか?またアプリもpiascore一択でしょうか?

結論を述べますと答えは「ノー」です。安価なAndroidタブレットでも十分に電子楽譜として機能します。
とくに最近は大型のAndroidタブレットがびっくりするような価格で販売されています。お試しでも電子楽譜として使ってみる価値は十分にありそうです。逆に電子楽譜だけが目的であればipad 12.9インチはちょっともったいないかも…高価なタブレットだけあって、チョー高性能ですから。

楽譜はクラウドに!

楽譜をクラウドで管理することは電子楽譜のメリットを最大限に引き出すために必須のノウハウです。
逆にこの管理を怠るとアチコチで不平不満、不具合が発生します。
iPad, piascoreの中にこれでもかといわんくらいの楽譜を保存している方、多いのではないでしょうか?
これだと楽譜を閲覧するにも必ずiPadが必要になってしまいます。電車で移動中、レッスンや演奏場所、帰宅してからベッドの中で、等々いつでも、どこでも、なに(端末)からでも欲しい楽譜にアクセスができる、これを可能にするのがクラウドでの管理になります。

楽譜の管理に限らず、タブレットの選択肢、アプリの選択肢、操作方法、分かりやすく説明してゆこうと思います。
もちろん個人の好みもありますので、ひとつのやり方の紹介と考えていただければ幸いです。

わかりました。電子楽譜を試してみたいのですが、どうすればよいですか?
タブレットを購入しなければいけませんか?

まずはスマホでお試しを!

タブレットの購入を検討するまえに、お持ちのスマホで電子楽譜を試してみましょう。電子楽譜でいったいなにができるんだろう?スマホでだいたいのことは理解できます。もちろん、iphoneでもandroidでも構いません。

androidでは、piascoreが使えないのでは?
そういった質問をよく受けます。わたしはIMSLPというアプリを使っています。
IMSLPとは、 International Music Score Library Project すなわち国際楽譜図書館になります。
こちらが提供するアプリです。無償・有償がありますが、まずは無償で大丈夫です。

できること、ザっとまとめておきます。

  • 楽譜の管理 メチャ楽!検索も簡単で欲しい楽譜にアクセスできる
  • 楽譜の編集 編集といってもいろいろあります。書込み簡単です
  • 楽譜で練習 メトロノームやチューナー、録音などができます
  • 楽譜で演奏 人前で披露する、譜めくりも簡単です

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